正しいURL構造を選ぶ
各言語をURLのどこに置くかで、検索エンジンのサイト理解が決まります。選択肢は3つ、推奨はひとつです:
- サブディレクトリ(example.com/ja/):推奨で、当スタジオもこの方式です。ドメインがひとつで評価もひとつに集まり、運用もシンプルです。
- サブドメイン(ja.example.com):使えますが、検索エンジンが半ば別サイトとして扱うため、評価が分散します。
- URLパラメータ(?lang=ja):ユーザーにも検索エンジンにも扱いにくいので、避けたほうが無難です。
ページ全体を翻訳できないなら、公開しない
よくある手抜きが、ナビゲーションとボタンだけ翻訳して本文は元の言語のまま、というものです。検索エンジンはページの言語を本文から判定するため、こうしたページは「言語違いの重複コンテンツ」として扱われます。さらに、薄い半翻訳ページの山は、サイト全体の品質評価まで引き下げかねません。
ルールはシンプルです。その言語で本当に役立つページにできる場合にのみ、その言語版を公開する。完全に翻訳された小さなサイトは、半分だけ翻訳された大きなサイトに勝ちます。
hreflangを人間の言葉で説明すると
hreflangは「このページの日本語版はこちらにあります」と検索エンジンに伝えるタグです。これにより、英語で検索した人には英語ページが、日本語で検索した人には日本語ページが表示されます。
トラブルの大半は、次の3つのルールでカバーできます:
- すべてのページが、自分自身を含む全言語版を列挙する。
- リンクは必ず相互に。英語ページが日本語ページを指すなら、日本語ページも英語ページを指し返す。片方向は両方とも無視されます。
- どちらの言語にも該当しない検索者のために、x-default(既定版)を宣言する。
文化に合わせて書く
直訳は「正確だが響かない」文章を生みます。日本語のビジネス文章には敬語の使い分けと丁寧さへの期待があり、会社情報やプロセスの説明、安心材料が重視されます。一方、英語の読者は率直さと流し読みのしやすさを求め、儀礼的な前置きには耐えられません。
日付の形式、通貨、電話番号の表記、改行といった実務的な細部も重要です。日本語は英語と折り返し方が違うため、英語では美しいレイアウトが日本語では不格好に崩れることがあります。
IPやブラウザ言語での強制リダイレクトはしない
サーバーが推測した言語へ全訪問者を自動転送するのは、典型的な失敗です。検索エンジンのクローラーは主に米国のサーバーから英語設定で訪れます。強制リダイレクトすると、日本語サイトが正しく認識されない恐れがあります。旅行者や在住外国人も、「もう一方の言語」を見たい場面は日常的にあります。
押し付けず、提案する。全ページに見える言語切り替えを置き、せいぜい一度だけの控えめな案内と、選択の記憶にとどめましょう。
実際にはこうなる
このサイト自身が、上記の構成そのもので動いています。日本語は/ja/のサブディレクトリに、全ページをタイトルや説明文まで完全翻訳し、HTMLとサイトマップの両方に相互hreflangとx-defaultを設定。コピーは逐語訳ではなく、各読者に向けて別々に書いています。
どれも特別な技術ではありません。ほとんどは規律の問題で、多くのバイリンガルサイトはその規律を省いているので、きちんとやるだけで強みになります。